下北沢「OGAWA COFFEE LABORATORY」実験室。

空きテナントと間違えて通り過ぎるレベルのスッキリ空間。実は小川珈琲の最新店舗。下北沢の新商業施設「reload」1階にちゃんとオープン“済み”です。

“体験型ビーンズサロン”をテーマに、厳選のコーヒーツールを使って、焙煎から淹れるまで全ての工程を体験できるまさに実験室。にもかかわらず、体験せずに受講スタイルを希望する無礼者。だって、やっぱり、プロにやっていただきたい。ダメ人間ですわ。

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実験開始

美人教授が現れ、iPadとチャートを前に授業開始。今日のトピックは、“Aileenにも感じ取れる味のコーヒー”(笑)。カフェブログをやっておきながらコーヒーの味がいまいちわからない(激白)わたくしが、豆の説明文に共感できるようなコーヒーを。

教授の仮説によると、シングルオリジンならストレートに味を感じ取れるのではないかということで、実験スタート。全11種のシングルオリジンから、わたくし好みの深煎りのうち教授セレクトで2種に絞り込み。

Ethiopia Yirgathefe Mocha (エチオピア イルガチェフ モカ)

グレープフルーツのフレーバー。パッションフルーツのような酸味。

Indonesia Umang Isaq orang utan coffee (インドネシア ウーマン イサク オラウンウータン コーヒー)

クローブのような風味、キャラメルのような甘さ、芳醇なコク。

説明文の好み的にも、教授のおすすめ的にも、後者に決定。オラウータンっていう名前も良い。と思ったら、オラウータンの保護と環境保全に参加できるチャリティ的なコーヒーでした。

いつもなら朝はラテにするところを、結果をわかりやすくするためドリップで。自分の気分より実験結果を優先してしまうのは、きっとこのストイック空間の力。

実験結果

結果、よくわからず。苦味も酸味も遠くにあって、どちらもグイグイくる感じでもない。バランスの良い、ということなのかしら。香りの強さが特徴らしいけど、わりと大人しいような。ただ、まったりしてる気はする。とろみまではいかずとも、不思議な舌ざわり。これがコクですか。

インドネシア ウーマン イサク オラウンウータン コーヒー (プアオーバー)¥700

ところで教授、美しい所作の合間に手首のタトゥーがちらついてかっこいいね。自分を楽しんでる人の説明は間に受けちゃうから、このコーヒーも突然クローブとキャラメルの香りがしてきた。気がする。

入室規則

ちなみにフードメニューはスコーンのみ。フードのないカフェなんざ、と基本は思っているんだけど、ここ実験室ですから。ストイックに、必要最低限のもののみ。なんならトラッシュボックスとか、ナプキンスタンドとか、そういうのもない。道具と参考書だけはたくさんある。実験室ですから!

優秀スコーン

スマートな立方体で、美しく斜めに体を揃えたエリートスコーンたち。もしやと思って周りを見渡すと、ぜんぶ四角。整いました。

朝ごはんなので、一番シンプルなプレーンで。スコーン自体は一種なのだけど、添えられているバタークリームの味違いで3種。他はラムレーズンとローストナッツがあります。プレーンだし、お店の雰囲気からしてスキッとシンプルな感じで来るかと思いきや、キュートにお花乗ってる。粒砂糖のアレンジつきで。

スコーン(バタークリーム添え) ¥580

まあまあ小さめサイズですが、繊細な味を楽しむこういう場所にはとてもふさわしいナリです。しかしバタークリームはたっぷり。配分下手で半分くらい余らせましたが隣のお友達はやりくり上手。性格。

ちょっと軽め、ちょっとしっとり。バタークリームも軽やか系。

東北沢と言って

このカフェが入っている商業施設「reload」は、下北沢駅と東北沢駅をつなぐ細長ーい施設。“下北線路街”なんて話題になっているけども、半分は東北沢よ。なんならお店の位置的には完全に東北沢よ。手柄を下北沢店に奪われながらも、健気に人々をもてなす東北沢。どなたか、どちらのお店か、東北沢店と名乗ってあげてくださいまし。

OGAWA GOFFEE LABORATORY
東京都世田谷区北沢3-19-20 reload1-1
営業時間:8:00-20:00 (L.O.19:30)
https://www.oc-ogawa.co.jp/ocl-shimokitazawa

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