千駄ヶ谷「BiRd & rUbY」朝の鉄板。

2021 7/05

2021年7月5日

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「パンとエスプレッソと」のパニーニ専門店

表参道にあるベーカリーカフェの名店「パンとエスプレッソ」は、ご存知の方も多いはず。いつもオープンから大行列の人気店です。その系列のパニーニ専門店が、実はダガヤサンドウにあります。それが「BiRd & rUbY」。この大文字と小文字の交互っぷりがとっても読みにくいのだけど、「バードアンドルビー」。

そしてここは、私の超ゴリ推しカフェです。4畳半くらいのとっても小さなスペースに、絶品パニーニがぎゅうぎゅうに詰まっている、そんな宝箱みたいなお店。(彦摩呂？)

朝8時からフルラインナップ

このお店に通う理由は、パニーニがおいしい上に、それが朝の8時からフルラインナップで揃っているから。毎日6,7種の具沢山パニーニが朝一で並びます。ご近所で同じく8時オープンの「KITASANDO COFFEE」と「POTAMELT」も大好きなカフェなのだけど、朝は種類が少なかったりこってり系が多かったりなので、朝食となるとついついここへ。

パンは、「パンとエスプレッソ」で焼いているパンを使用。だけど具材はここだけの完全オリジナルメニュー。このメニューの独創性がすんばらしいのです。ぶっとんでるわけではなく、ほどよい。シンプルなものから複雑系まで、値段も¥400〜¥750と幅広く。そして驚くのは、値段関係なく何食べてもハズさないこと。ラインナップを紹介しだすと果てしないので、それはまた追々。

不動の1位「プロシュートとルッコラ」

プロシュートとルッコラ ¥650

これだけは、今回紹介しておかねば。お店の一番人気。そして私のお気に入り。
具はサラダで見慣れた組み合わせの食材、プロシュート・ルッコラ・チーズのみなのに、食べた瞬間「何がどうした！？」ってなるおいしさです。

強いて言うなら、バランスかしら。アクセント的存在のチーズがいい仕事してます。グラナパダーノチーズという薄く削られたハードチーズで、いい塩加減。結構パンチが効いているように感じていたけど、同じ種類のチーズの中ではマイルドな方だそう。プロシュートの塩気と相まってちょうどいいお味なのかも。

そしてシンプルがおいしいって、まずパンがおいしいからできること。チャバタの焼いた表面はパリパリ、噛んで突き破ると小麦の優しい風味が鼻と脳みそを支配します。かじった状態で一度スーハーするのがオススメ。笑

いつもは新しいものを試してみたくなるのに、つい毎回頼んでしまうほどにLOVE。たまに別メニューを試してそのおいしさに感動するのだけど、やっぱりなんだかんだこれに戻ってくる、不動の一位です。

ラッキーなロケーション

ほとんどの人がテイクアウト。とっても小さなお店ですが、店内は2人座れて(がんばれば3人)、店外にも2人用のベンチがあります。あつあつが食べたい私はいつも店内で。オープンと同時に行くので座れますが、たまに出遅れて席がない日は、すぐ目の前の鳩杜八幡神社で食べたりも。「BiRd & rUbY」は、パワースポットとして人気の鳩杜八幡神社の向かい、５叉路の一角という面白い場所にあります。神社の中にはベンチがたくさんあるし、パワースポットだからその日はいいことが起きるかもしれないし、たまにはいいよね。

限定メニューも。

たまに期間限定メニューなるものも見かけます。お正月の「珈琲あんこクリームチーズ」や、GWあたりにはホットドッグも。このホットドッグ、店長がよく行く(?)四谷のメキシコ料理屋さんのチョリソーを使ったコラボメニュー。かなり面白い逸品でした。ガツンとしたピリ辛ソーセージの上にかかっているのは、なめらかで白い、なんと豆乳ソース。メキシカンと豆乳という異色の組み合わせでも、違和感まったくなし。豆乳が辛さをやわらげるような働きはしていなくて、むしろどちらも引き立てあってる感じ。こういうの食べると、食って楽しいなと思うわけです。

味付けのアイデアがすごい

イートインでお店にいる時に、「キノコソテーとタマゴサラダ」がばしばし売れているのを見て、もしや隠れ1位なのではと、トライしてみたことがあります。きのこと卵って、素朴というか淡白というか、外での朝ごはんとしては正直ソソられなかったのだけど、食べてみたらハイ衝撃。きのこがバルサミコでソテーされていて、淡白どころかむしろちょっとパンチあり。朝にちょうどいいレベルのガツン感。プロシュートとルッコラ、きのこと卵、やっぱりよくある素材の組み合わせだけど、そこに必ずオリジナリティのある味付けが効いているのがおいしさの理由だと思います。例えばたまに登場する「あんバター」。あんバターなんてカフェではよくあるメニューだけど、あんこにコーヒーを練り込まれていたり。「アボカドのチェダーチーズ」という普通の組み合わせも、意外すぎる柚子胡椒マヨネーズで味付けしたり。この面白ポイントを推してないのがまたすごい。メニューにも小さく書いてあるだけで、商品自体のネーミングはいたって普通。見た目も大きな個性はないので、食べてみてはじめて素晴らしさがわかるのです。職人感というか、真面目に向き合っている感じが好きだなと。場所的にも広さ的にも、御近所さん向けのお店ではあるけれど、ぜひに一度食べていただきたい。